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[Ⅰ]一日目 

 NPO法人サイクルボランティア・ジャパンは、これまで08・09年の「しまなみ海道イベント」、10年「小豆島イベント」、6年前から新たな名称で実施されている淡路島での「ふれあいサイクルイベント」、.昨年は再び「しまなみ海道」と過去9回のイベントを積み重ねてきました。また、4年前からは生活・就労支援施設「ワークきらり」や「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」も共催団体として加わり、4月8日(土)~9日(日)の両日「第10回ふれあいサイクルイベント」が、広島~愛媛を結ぶサイクリストの聖地「しまなみ海道」を舞台に行なわれました。

気象庁の最新大型コンピューターの予報を狂わせた参加者の熱意!
幻想的な「しまなみ海道」体験とすてきな交流のひととき。

2017年「第10回ふれあいサイクルイベント」報告集(前編)

主催 NPO法人 サイクルボランティア・ジャパン(CVJ)

共催  青い鳥ことばの会(社福)ワークきらり、

 大阪でタンデム自転車を楽しむ会ボランティアの原の優

  • 初日の行程は、まず枚方市を出発し、茨木市内2か所の合計3か所からそれぞれバスに乗り、愛媛県今治市に向けて出発。また、イベント荷物・タンデム自転車や参加者を乗せたバン2台とタンデム自転車などを積んだ軽トラックも同時に、イベント出発地点のサイクリングターミナル糸山に向かいました。

  • 早朝スタートのため遅刻者が出ないか、またバスが満席となる参加者がトラブルなく集合してくださるか心配でしたが、全員バスに無事乗車。企画したものにとって誰一人欠けることなく、出発することができたことは大きな喜びでした。

2時間ほど盛り上がった後、茨木教室に戻り、全員で参加者へ手渡しする資料や名札や縁日体験の金券づくり、資料のビニール袋入れなど、ちょうど深夜12時までかかって準備作業を完了し、9名がそれぞれ持参の寝袋で雑魚寝をし、当日を迎えました。19時にはこのイベントのために遠路関東や兵庫県などから来てくださった教室で前泊する9名のメンバーと「おどりや」という居酒屋で夕食。これまで9年間毎年お世話になっていた居酒屋さんはカウンター席で話もしにくいということもあり、元CVJメンバーのUさんの紹介でこのレストランの予約をとっていただきました。

ただ一つ心配なことは、1週間前から変わらず雨の天気予報が出ており、空模様は今にも降りそうな中での出発となりました。
今治市までのルートは、今年新しくお世話になった寝屋川バス相良進一ドライバーにお任せしましたが、瀬戸内に沿って行くのではなく、淡路島を縦断し、四国の北側の高速道路を進みましたが、明石大橋を渡り、淡路島を走行中は無情の雨。そのため、車中では雨が強くサイクリングができない場合のプランのいくつかをみなさんに発表するなど、イベント実施にあたってあれこれ頭を悩ましながらの行程となりました。途中2度のトイレ休憩をはさみ、2度目の休憩時には車中での昼食用弁当とお茶を配るなどして、第一の目的地「サイクリングターミナル糸山」には予定時刻10分過ぎの13時10分に到着しました。
車中では、日程説明、役割分担紹介、ボランティア打ち合わせなど事務的な連絡だけで
なく、参加者のカラオケやゲストのうたごえリーダーの指導で歌のひととき、トンカツ弁当を食べたりしながらの到着でした。

 途中PAでのスナップ  

 お弁当の準備  

参加者の熱意が通じたのか、四国に入ってからは曇り空ながら雨はあがり「サイクリングターミナル糸山」でレンタサイクルを20台借り、個人持ち込み自転車8台、タンデム8台の合計36台の自転車がタンデム、自転車A・B・Cの合計4つのグループに分かれてサイクリングのスタートを切りました。
といっても最初のループ坂はこう配がきついのと走りはじめで、足を痛めてはいけないということで歩いてのスタートとなりました。
まず来島海峡にかかる三つの吊橋(1570m、1515m、960m)を渡ったのですが、橋から海を眺めると通常の天候では決して見ることのできない海の上に霧のような雲海がかかり、霧笛を鳴らす航行する船の音に何とも言えない幻想的な景色を楽しみながらのサイクリングとなりました。3つの橋を渡り切ると一般道に下りすぐ近くの「吉海いきいき館」向かいました。

< 1 日 目 サ イ ク リ ン グ グ ル ー プ >

​サイクリングスタート

<サイクリング・徒歩グループ合同で亀老山展望台へ>

 

 

 

 

 

 

<休憩中に、ソフトを食べたり>

 

​←協賛いただいたモンベルさんの旗を掲げます。

「サイクリングターミナル糸山」で、サイクリンググループの出発を見送った後、一足早く「吉海いきいき館」で、休憩・ショッピングなどで過ごしていた「徒歩グループ」と合流し、全員バス・伴走車・自家用車に分乗し、車で10分余りの標高307.8mの「亀老山展望台」に行きました。 ここは、写真家故安藤喜多夫氏の提案によりテラスが設けられ、頂上は建築家、隅研吾氏設計の近未来的な展望台で、本来ならば360度のパノラマが開け、南には今治市街、天気がよければ南東に石鎚連峰、そして北西の方向に来島海峡大橋を見ることができるのですが、あいにくの霧で下界の視界はほとんど楽しめませんでしが、これまた、通常では見ることのできない霧のかかる幻想的な景色を体験することができました。
展望台を後に再び「吉海いきいき館」に戻り、「徒歩グループ」はバスで「サイクリンググループ」は、自転車で「吉海ばら園」を経由して、宿の「瀬戸内荘」へチェックインしました。ばら園では、バラのソフトクリームもぜひ味わってほしかったのですが、時間が遅くお店は閉店しており割愛となってしまいました。

亀老山展望台

サイクリングの一部グループがバラ園から途中の道を間違え、それに伴いバスも予定コースを外れたため、全体が宿へ到着したのが、17時過ぎとなってしまいました。瀬戸内荘宿泊のグループは、そのまま入室し、お風呂に入ったりすることができたのですが、徒歩10分ほど離れた宿「さだめ」に宿泊した方々は、荷物を置いて入浴時間がとれないまま、とんぼ返りで「瀬戸内荘」に戻らなければならないといった慌ただしさのなか、予定より30分遅れて18時半から瀬戸  
内荘1階大広間で宿自慢の夕食をいただきました。

<「瀬戸内荘」でのひととき>

食事が一段落した19時前から参加者やゲストの方々による出し物など参加者の村上さんと原田さんの司会で楽しいひとときを過ごしました。
 ・うたごえリーダーと「みんなで歌う時間」
今回のイベントのために大阪の「ともしび歌声広場」で、長年ステージリーダーをされている一ノ瀬陽子さんと宮本由美さんが昨年に続いてゲストとして参加してくださり、歌やリトミックなど参加者の楽しい交流のひとときをつくりだしてくださいました。また、お二人は往復の長距離バス車中でもみんなで歌う楽しい時間をもってくださいました。

 

 

 

 

 

竹細工「かえるかえる」

「何でもコンクール」      
  「何でもコンクール」では、廣岡愛子さんの沖縄の楽器「三線」の演奏、堀康次郎さんのスコットランドの楽器「ティーホイッスル」の演奏、田中充代さん・山本美智子さんの「コカリナ」演奏、コカリナと一ノ瀬さんのコラボ演奏「365日の紙飛行機」・「幸せ運べるように」・「エーデルワイス」に合わせて歌ったり楽しいひとときを過ごしました。

 

《 全 体 交 流 会 》

<「かえるかえる」の出来上り>

  

4年連続ゲストで来てくださっているNPO法人森林ボランティア竹取物語の会の市山二郎さんの指導で竹細工にチャレンジしました。事前に大部分の作業をしてくださっていたため比較的簡単に素敵な作品ができ、イベント記念の素敵なお土産となりました。   

<沖縄の楽器三線>    <コカリナ演奏>     <みんなで歌うひととき>

また主催者からの出し物として①CVJ理事の武田亥三男さんの「ロールピアノ演奏」、②田村智子さんの「腹話術」③イベントを支えてくださったCVJメンバーの紹介、④モンベル社協賛の品物(自転車の絵柄のタオル)、(株)わかさ生活から「ブルーベリー飲料」の提供の披露と記念写真撮影などが行われました。
 さらにこの時間を利用して希望者を対象に武田亥三男さんに「似顔絵」を描いていただいたりもしました。その後、予定していた「縁日体験」は、手違いで品物を車に積み込み忘れでできないというハプニングもありましたが、参加者一同たのしいひとときを過ごしました。
 
1日目の公式プログラムはここまでで、就寝する方のために大広間を2つに仕切ったり入浴時間をとるなど、しばし自由時間を過ごし、21時半から参加者交流会が行われました。


 

<主催者のCVJや共催者メンバーの紹介>

<腹話術>

 参加者交流会は、大広間を半分に仕切った会場で、夕食時には提供されなかったビール、焼酎、ワイン、日本酒などのアルコール飲料も出され、自己紹介も兼ねた歓談と交流のひとときを過ごしました。毎年この時間を楽しみにしておられる方も多く、23時まで大いに話が弾みました。「さだめ」宿泊メンバーの女性・視覚障害をもつ方のためにIさんの温かいボランティア精神で車での送迎もなされました。
 

<両手に協賛の品を手に瀬戸内荘での全体集合写真>

4月8日(土)(第1日目)< 出 発 → 今 治 到 着 >

 4月7日(金)イベント前日あれこれ

  • イベントの「実施要項」については、2週間前に参加者のML(メーリングリスト)でお知らせすることはできていたのですが、直前になってキャンセルや追加希望があったりし、担当ボランティアの変更、部屋割りや座席表の作り直しなどがあり、かなりの混乱があったのですが、夕方までにほぼイベント準備物を作成し終え、仕事先でもある「青い鳥ことばの会」茨木教室へ

  • 今回のイベント当日は、1週間前からずっと変わらず雨の天気予報。当日もサイクリングの出発地点である愛媛県今治市に向かう途中の淡路島では、バスのフロントガラスに雨粒が当たり、サイクリングが実施できない場合の善後策にを頭にあれこれ巡らせながらの道中となりました。

  • 今回は大阪から71名というかつてない参加者が、満員のバスと伴走車3台、自家用車1台に分乗し、今治市のサイクリングターミナル糸山に集合しました。また、2日目のサイクリング時には現地サイクリスト3名が全行程サポートにあたってくださるなど合計74名が集う大きなイベントとなりました。

  • 参加者の内訳は、「障害」をもった方30名、CVJボランティア11名(内、関東4名、関西7名)、一般ボランティア24名、家族4名、ゲスト2名と幅広い参加者が集いました。

  • また、この中には3名の看護師さんがおられ、イベント中参加者の健康管理に関わってくださいました。「障害」をもった方は視覚障害をもつ方5名、知的・「自閉」など発達「障害」の方25名と今年も数多く参加してくださり、運営面での配慮を心配したのですが、ボランティアの方々の献身的なご尽力、「枚方市民活動センター」の後援、イベントを盛り上げてくださったゲストの方々、また(株)モンベル、(株)わかさ生活、「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の温かいご支援など“多くの方々に支えられ成し遂げられたイベント”だと感じております。

  • 個人的には、今回が10度目の「イベント」ということもあり、毎年、リピーターとして参加してくださっているボランティアや参加者のみなさま方とのこれまで積み重ねてきた信頼の賜物のうえに実施できたイベントだという感がとても強くしております。

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